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サイディング材でも外壁塗装は必要?注意点などを解説

サイディング材は住宅の外壁にもよく使われており、メンテナンスの手間が少ないことで人気があります。しかし、たとえサイディング材であっても外壁塗装による長期的なメンテナンスは欠かせません。必要に応じてきちんと外壁塗装を行いましょう。

今回は、サイディング材でも外壁塗装が必要になる理由や注意点をご紹介します。

■サイディングに塗装は必要?

サイディングは防火性や耐候性の高い外壁素材なので、半永久的に使用できると思っている人も少なくないようです。確かにサイディングは優れた外壁素材ですが、塗装が必要ないということではありません。

サイディングに塗装が必要な理由やメンテナンスを行わずに放置した場合のリスクについて知り、適切なタイミングで塗装を行いましょう。

 

・必要な理由

サイディングには大きく分けて「窯業(ようぎょう)系」と「金属系」の2種類があり、それぞれ以下のような特徴があります。

種類 特徴
窯業系 主原料はセメントと繊維。セメントは吸水性が高いので、劣化によって雨水が染み込みやすくなる。
金属系 表面材にガルバリウム鋼板などの金属を使用。サビて防水機能が低下し、雨水を通しやすくなる。

 

外壁は紫外線や雨風など、常に過酷な環境にさらされています。そのため、サイディングのような丈夫な素材であっても劣化が進行し、本来の機能を維持することが難しくなります。どちらのサイディングであっても、塗装によるメンテナンスはかかせません。

 

・放置するとどうなる?

サイディングの劣化を放置して塗装を行わない場合、雨水が外壁に浸透します。劣化が進むと外壁だけでなく住宅内部にまで浸水して雨漏りが起こり、住宅そのものに損傷を与える可能性があります。

放置すればするほど被害が大きくなり、高額な修繕費用が必要になるため、劣化に気付いた場合は、早急に施工業者へメンテナンスを依頼しましょう。

 

・塗り替えの目安

サイディングの外壁塗装を行うタイミングには目安があります。これから紹介する症状が見られる場合には、プロによる外壁塗装を検討しましょう。

 

<チョーキング>

壁に触れた際、手に白い粉がつく現象がチョーキングです。劣化の初期症状ですが、塗料の膜が薄くなっているサインで、放置しておくと雨漏りにつながります。

 

<コーキングのひび割れ>

サイディングの継ぎ目を埋めているコーキングは、劣化によって弾力性が失われることでひび割れを起こします。ひび割れた部分から雨水や湿気が侵入して外壁や断熱材などを傷める可能性があります。

 

<外壁のひび割れ>

外壁そのもののひび割れは、経年劣化や振動などが原因で発生します。コーキングのひび割れと同じように、雨漏りを引き起こす原因です。

 

<塗装剥がれ>

塗装剥がれは一度塗装を行なった場合に見られ、前回の塗装が剥がれている証拠です。外壁がむき出しになり、すでに塗料の機能が失われています。

 

<色あせ・変色>

外気にさらされている外壁は色あせや変色が起こります。塗料の効果が低下してきているので、塗装を検討するタイミングと言えるでしょう。

 

<カビや苔>

カビや苔は一度発生すると除去するのが難しくなります。放置しておくと外壁の劣化が進行するだけでなく、外観にも影響するので早めの対策が必要です。

 

■サイディングで外壁塗装にかかる費用

外壁塗装には高額な費用がかかるというイメージをお持ちの方も多いでしょう。ここでは、具体的な費用について解説します。

 

・30坪程度の場合

30坪程度の住宅の場合、サイディングの外壁塗装にかかる費用は70~80万円程度です。使用する塗料によって金額は変わりますが、一般的に外壁塗装の費用は以下のような項目で構成されています。

 

項目 費用の割合 費用(総額80万円とした場合)
足場設置費用 20% 15万円程度
塗料代 20% 15万円程度
施工費 30% 25万円程度
施工業者の利益 30% 25万円程度

 

・塗装別の費用相場

外壁塗装の費用は使用する塗料によって大きく変わります。30坪程度の住宅で、サイディングの外壁塗装を行なった場合にかかる費用の相場を塗料別に紹介します。

 

<アクリル系>

塗料代は10~18万円程度と低コストが魅力のアクリルは、耐候性が低いので7年程度のスパンで塗装が必要です。

 

<ウレタン系>

塗料代は15~25万円程度です。アクリル系の塗料よりも耐候性がやや高くなりますが、比較的短い期間での塗装が必要になります。

 

<シリコン系>

塗料代は18~35万円程度です。価格が高くなりますが、高い機能性を兼ね備えています。

 

<フッ素系>

塗料代は30~50万円程度で、耐候性が高く、色あせなどが起こりにくい塗料です。

 

<光触媒>

光触媒の塗料はフッ素系塗料と同レベルの高い耐候性をもつのが特徴で、さらに太陽光と雨によってセルフクリーニングが可能です。高機能な塗料であるため、塗料代は40~60万円程度と高額になります。

 

・DIYで外壁塗装はできる?

たとえば、DIYで外壁塗装を行なった場合、費用を半分程度にまで抑えることができます。

しかし、DIYによる外壁塗装はおすすめできません。というのも、プロのような仕上がりにならず、結局塗り直しを依頼する可能性があるためです。また、ご自身もケガをする危険性があるため、DIYによる外壁塗装は避けたほうが無難です。

 

■サイディング材の塗装費用を抑える方法

外壁塗装にはまとまった費用がかかりますが、少しの工夫でサイディング材の塗装費用を抑えることができます。

 

・相見積もりをする

塗装費用を抑えるために欠かせないのが相見積もりです。ポイントは2つあり、1つ目は4社程度の施工業者に見積もりを依頼すること。2つ目は、同じ素材の塗料で見積もってもらうことです。施工業者によって塗料の単価は異なるので、この方法で見積もりをすれば、どの施工業者が安いかを判断できます。

しかし、費用だけで施工業者を選ぶと失敗するケースもあるようです。費用の安さも大切ですが、サービス内容やアフターフォロー、スタッフの対応などを比較して選ぶことで、満足度の高い外壁塗装を実現できるでしょう。

 

・他の工事を行う

外壁塗装では足場の設置が必要です。外壁塗装と併せて屋根の修理をするなど、足場が必要な工事を一緒に行うことで作業を削減でき、費用が抑えられます。

また、1つの施工業者に複数の施工を依頼すれば値引きしてもらえることもあるようです。

 

・塗料のグレードを下げる

外壁塗装で使用する塗料は1種類でなくても構いません。紫外線の当たる場所にはグレードの高い塗料を使って劣化を遅らせ、雨樋(あまどい)などの付帯部分にはグレードの低い塗料を使って劣化のスピードを合わせることもできます。

 

・キャンペーンや閑散期を狙う

施工業者によってはキャンペーンを実施することがあります。最近多いのがWeb申し込みによる割引です。通常よりも2割程度安くなることもあるので、十分に検討する価値があるでしょう。

また、閑散期を狙って塗装を依頼すると値引きしてもらえる場合があります。ただし、無理な値段交渉をすると施工品質が下がることもあるので、注意が必要です。

 

・補助金の活用

お住まいの自治体によっては外壁塗装を対象とする補助金や助成金の制度を設けていることがあります。また、災害で破損した場合は火災保険が適用されるケースがあるので、ご自分の住宅が対象になるかどうかを事前に確認しておきましょう。

 

■まとめ

サイディングは優れた外壁素材ですが、塗装による定期的なメンテナンスが必要です。費用は80万円程度が目安ですが、使用する塗料によって大きく変動します。相見積もりなどを行い、費用を抑えて納得のいく外壁塗装を実現させましょう。

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