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吹付け塗装とは?メリット・デメリットを徹底解説!

外壁塗装にはさまざまな工法がありますが、その中でも意匠性の高さとスピーディーな施工を行えるのが吹付け塗装です。

リシンガンやタイルガンなどの専用機器を使って塗料を吹き付けるこの方法は、広い面積を短時間で仕上げることができ、凹凸のある立体的なデザインにも対応できます。

そこでこの記事では、吹付け塗装の基本からテクスチャーの種類、メリット・デメリットまでを分かりやすく解説します。外壁の美観と機能性を両立したい方は、ぜひ参考にしてください。

 

吹付け塗装とは?

 

吹付け塗装とは、エアレス塗装機器やリシンガンタイル眼などの専用機器を使って塗料を壁面に吹き付ける塗装工法です。ローラーやハケで塗る方法と比べて、広範囲をスピーディーに施工でき、ムラの少ない均一な仕上がりになることが特徴です。

また、複雑な形状の壁面や凹凸のある下地にも対応しやすく、デザイン性に優れた外観に仕上げることができます。表面に独特のテクスチャーや模様をつけることが可能で、塗装と意匠を同時に行うことができる点も魅力の一つです。

ただし、施工には高い技術と設備が必要なほか、施工環境によっては飛散や騒音などの注意点もあります。

 

ローラー塗装の違い

吹付け塗装とローラー塗装の違いは、主に施工方法と仕上がりの質感にあります。ローラー塗装は手作業で塗料を転がして塗るため、厚塗りや重ね塗りがしやすく、塗料の飛散が少ないという利点があります。

一方、吹付け塗装は塗料を霧状にして噴射するため、作業効率が高く、複雑な形状にも塗料が行き渡りやすいという特徴があります。仕上がりの面では、ローラー塗装が比較的フラットでシンプルな質感を生むのに対し、吹付け塗装は凹凸のある表情豊かな仕上がりになります。

また、同じ面積を塗る場合でも、吹付け塗装は短時間で済むことが多く、大規模な現場や意匠性を求める外壁に適しています。

 

吹付け塗装のテクスチャー

 

吹付け塗装の大きな魅力の一つが、仕上がりの表情を自由に演出できる多彩なテクスチャーです。塗料の種類や吹き付け方を変えることで、シンプルなものから重厚感のある意匠性の高い仕上がりまで、幅広いデザインが可能になります。

そこでここでは、代表的なテクスチャーの種類とそれぞれの特徴について詳しく解説します。

吹付タイル

吹付タイルは、塗料を専用ガンで吹き付けて模様付けを行うことで、凹凸のある高級感な仕上がりを実現する工法です。一般的には「下塗り・模様吹き・トップコート」といった複数の工程を経て仕上げることで、耐久性と意匠性を両立できます。

玉吹き模様の立体感ある仕上がりとなるため、立体感のある印象を与えたい場合に適しています。バリエーションも豊富で、小粒で細かい模様から粗い大粒の仕上がりまで幅広く対応可能です。

ゆず肌

ゆず肌仕上げとは、細かな凹凸をランダムにつけて、まるで柚子の皮のような繊細な質感を再現するテクスチャーです。吹付タイルよりも滑らかな仕上がりになりますが、シンプルでありながら上品な印象を与えることができます。

吹き付けに使う塗料は比較的粒子が細かく、塗膜は薄めに仕上がる傾向があるため、軽やかなデザインが好まれる建物に適しています。過剰な主張をせず、落ち着いた雰囲気を演出したい外観におすすめの仕上げです。

リシン

リシン仕上げは、砂や小さな骨材を混ぜた塗料を吹き付けて作る、ザラザラとした質感が特徴の外壁仕上げです。もっとも一般的な吹付けテクスチャーの一つで、施工費用が比較的安価でありながら、モルタル外壁などとの相性もよく、戸建て住宅やアパートで広く採用されています。

表面のざらつきは見た目に個性を与えることができます。ただし、凹凸の間に汚れがたまりやすく、経年劣化によって藻やカビが発生しやすいという側面もあるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

自然石調

自然石調仕上げは、天然石のような重厚で立体的な質感を再現できる吹付け塗装の一種です。多彩な骨材や顔料を混ぜた塗料を使用し、石材特有の色ムラや凹凸をリアルに表現できるのが特徴です。

施工後はまるで本物の石材を張ったような印象を与えるため、高級感を求める住宅や店舗などで特に好まれています。実際に石を使うよりもコストや重量の面で優れており、建物への負担を軽減しつつ、意匠性を高めることができます。

多彩模様

多彩模様仕上げは、複数の色を組み合わせて模様をつける吹付け塗装で、深みのある高級感を演出できる点が大きな魅力です。主にベースカラーを塗布した上に異なる色が含まれている塗料を吹き付けることで、奥行きのある模様を再現することができます。

シンプルな単色とは一線を画す印象的な外観になるため、住宅はもちろんのこと、店舗でも多く採用されている塗装方法です。

スタッコ

スタッコ仕上げは、骨材入りの厚塗り材を使って壁面に凹凸をつけ、立体的で重厚な印象を演出する吹付け工法です。吹付タイルよりも厚く塗膜を形成できるので、ひび割れなどにも強い側面があります。

表面が厚くなることで機能面でもメリットがありますが、塗り替えメンテナンスの際には材料費が多くかかってしまうなどデメリットも存在します。そのため、メンテナンス性はやや劣りますが、ほかにはない個性を求める方におすすめの仕上げ方法です。

 

吹付け塗装のメリット

吹付け塗装は、ほかの工法にはない多くのメリットがあります。美しい仕上がりはもちろん、複雑な形状への対応力や施工スピードの速さなど、実用性とデザイン性を兼ね備えた工法といえるでしょう。

そこでここからは、吹付け塗装の代表的なメリットを紹介します。

 

凹凸のある多彩でおしゃれな表現ができる

吹付け塗装は、ローラーやハケでは再現しづらい立体感や独特の風合いを表現できるのが大きな魅力です。リシンやスタッコ、自然石調などは、表面に凹凸を持たせた意匠性の高い仕上げが可能で、建物の外観に個性や高級感を加えることができます。

また、色の組み合わせによっても表情が変化するため、洋風・和風どちらの建築スタイルにも柔軟に対応可能です。特にデザイン性を重視したい住宅や店舗では、吹付けならではの質感がアクセントとなり、見る人の印象にも残りやすいでしょう。

 

広範囲でもスピーディーに施工可能

吹付け塗装は、専用のガン器を使って塗料を広範囲に霧状で噴射するため、手作業のローラー塗装に比べて圧倒的に施工スピードが速いという利点があります。

外壁の面積が広い戸建て住宅や、マンション・商業施設などの大規模建築においては、作業時間の短縮がそのまま工期の短縮につながるため、全体のコスト削減にも寄与するでしょう。

加えて、凹凸のある複雑な壁面や装飾が多い部分に、塗料が均等に届きやすいのも特長です。効率性を重視する場合には、吹付け塗装は非常に有利な工法といえるでしょう。

 

均一でムラなのないきれいな仕上がり

吹付け塗装は、塗料を霧状にして壁面に吹き付けるため、非常に薄く均一な塗膜を形成しやすく、ムラやハケ跡が発生しにくいという特徴があります。ローラー塗装ではどうしても境目や塗り重ねが目立ちやすい箇所でも、吹付けなら広範囲を一度に塗布できるため、より美しい仕上がりが期待できます。

模様を付けずフラットに仕上げる「ゆず肌」や、細かな粒子を均等に散らした「リシン」などは、塗膜のバラつきが少なく、見た目にも滑らかで整った印象を与えます。

また、複雑な形状の装飾部分や凹凸のある下地でもまんべんなく塗装ができるため、仕上がり品質が安定しやすいのもメリットです。

 

吹付け塗装のデメリット

 

一方で、吹付け塗装には注意すべきデメリットも存在します。養生の手間や施工時の騒音、塗料のロスなど、事前に知っておかないと後悔につながる可能性もあります。

ここでは、吹付け塗装を検討する際に理解しておくべき主なデメリットを解説します。

 

養生に手間がかかる

吹付け塗装は、塗料を霧状にして広範囲に吹き付けるため、施工時に周囲へ塗料が飛散しやすいという性質があります。そのため、窓や玄関、植栽、隣接する建物など、塗装対象以外のすべてを丁寧に養生しなければなりません。

この養生作業を怠ると不要な部分に塗料が付着し、外観の美しさを損ねるだけでなく、清掃や修復の手間も発生します。住宅密集地では近隣への配慮も大切で、施工前の準備に多くの時間と労力を要します。

騒音が発生する

吹付け塗装では、塗料を圧力で霧状にして噴出するための「コンプレッサー」や「スプレーガン」といった機械を使用します。これらの機器からは一定の駆動音や空気の噴射音が発生し、施工中には周囲に騒音が響くことがあります。

閑静な住宅街や集合住宅、商業施設の改修など、近隣との距離が近い場所では騒音によるトラブルの可能性にも考慮が必要です。施工業者によっては、施工時間帯を限られた時間にするといった配慮を行うケースもあります。

塗料のロスが多い

吹付け塗装では、塗料を空気とともに霧状にして噴射するため、塗料の一部が風や空気中に舞ってしまい、実際に壁面に付着しない「ロス」が多くなります。屋外での作業では風の影響を受けやすく、想定以上に塗料の使用量が増えるケースもあります。

これにより材料費がかさむだけでなく、施工環境によっては飛散した塗料が周囲に付着し、トラブルの原因になることもあります。ローラー塗装と比べると、塗布効率が劣る場面もあるため、コストを抑えたい場合や材料にこだわる塗装では注意が必要です。

 

まとめ

 

吹付け塗装は、デザイン性の高さや施工スピードの速さといった大きなメリットを持つ一方で、いくつかのデメリットも伴います。養生にかかる手間や時間、施工中の機械音による騒音、そして塗料の飛散による材料ロスなどは、事前に把握しておきたいポイントです。

住宅密集地や予算に制限がある現場では、これらの要素が仕上がりやコストに影響を与える可能性もあります。そのため、吹付け塗装を検討する際には、メリットだけでなくデメリットも踏まえた上で判断することが重要です。

 

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