1都3県限定(東京、神奈川、埼玉、千葉)、外壁リフォーム、屋根の防水リフォーム、外構・内装リフォームはエルカまで

コラム

外装

外壁にコケが生える原因とは?根本原因を解決させる再発防止策も解説!

北側の外壁や湿気の多い場所に建つ住宅では、コケの発生がよく見られます。最初は見た目が少し気になる程度と軽く考えてしまいがちですが、放置すると建物の美観だけでなく、素材の劣化や健康被害にもつながる恐れがあるため、早めの対応が大切です。

そこで本記事では、外壁にコケが生える具体的な原因をわかりやすく解説するとともに、再発させないための防止策についても徹底的にご紹介します。外壁を清潔な状態で長持ちさせるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

 

外壁にコケが生える主な原因とは?

外壁にコケが生えるのは、たまたまではありません。じつは、住宅の立地条件や外壁材の特性、塗膜の劣化など、複数の要因が複雑に絡み合って発生しています。

そこでここからは、コケが付きやすい具体的な環境や建物の特徴を解説します。

日当たりや風通しが悪い

外壁にコケが生えやすい最大の要因は、湿気が滞留しやすい環境にあります。例えば、北側の外壁や隣家との距離が近く日光が差し込みにくい場所、風通しが悪く空気の循環が妨げられている場所では、外壁が常に湿った状態になりやすくなります。

このような環境では、外壁表面が乾く前に胞子が付着しやすく、コケが発生・繁殖する条件が整ってしまいます。また、日照不足により外壁の温度が低下することで結露が生じやすくなる点も、湿気の蓄積に拍車をかけコケが生えやすくなります。都市部の密集地や、隣接する建物が高層の場合などは注意が必要です。

周辺に水場がある

住宅の周囲に池、川、用水路などの水場がある場合、空気中の湿度が常に高く保たれる傾向があります。このような立地では、外壁に水分が付着しやすく、乾燥しきる前に再び湿るというサイクルが繰り返されるため、コケが発生しやすくなります。

また、水場の近くにはコケや藻類の胞子が多く浮遊しており、風に乗って外壁に付着することで繁殖が促進されます。基礎付近や1階部分の外壁は、地面からの湿気も加わってコケが目立ちやすくなる傾向があります。水辺の自然環境は魅力的な一方で、住まいのメンテナンスには注意が必要です。

樹木・植栽が近くにある

住宅の近くに生い茂った樹木や植栽があると、外壁に日光が当たりにくくなり、風通しも悪化してしまいます。これにより外壁の乾燥が遅れ、コケが繁殖しやすい湿潤環境が形成されます。

また、コケの胞子が発生する要因でもあるため、浮遊した胞子が外壁に付着してコケが発生します。美しい庭木や生け垣も、管理が行き届かないと外壁の劣化を早めてしまう原因になるため、定期的な剪定や間隔の確保が大切です。

断熱材が湿気ている

外壁の内側にある断熱材が湿気を含んでいると、壁内から湿気が供給される状態となり、外壁表面の湿潤環境を助長します。築年数の経過した住宅では、断熱材が経年劣化して吸湿しやすくなっていたり、施工時の通気不足によって内部結露が発生したりしているケースもあります。

また、雨漏りや配管からの水漏れが原因で断熱材が湿っている場合、表面的な掃除だけでは再発を防げず、内部構造の調査・修繕が必要になります。

外壁の塗膜が劣化している

外壁塗装は、建物を雨水や紫外線から保護する重要な役割を担っています。しかし、経年とともに塗膜が劣化すると防水性能や防汚機能などが低下します。このような塗膜が劣化した状態では、コケの胞子が付着しやすくなり繁殖しやすくなります。

また、塗膜がざらついていると汚れや水分が溜まりやすく、コケの発生をさらに促進します。塗装の劣化が進んだ外壁は、美観を損なうだけでなく建物の耐久性にも影響するため、早めの塗り替えが必要です。

外壁材の種類が関係している

外壁材の性質によって、コケの発生リスクには大きな差があります。例えば、モルタルや窯業系サイディングは表面に微細な凹凸があるため、水分や汚れが付着しやすく、塗膜が劣化するとすぐにコケが生える傾向があります。

一方、金属サイディングなどは表面が滑らかで汚れが付きにくく、比較的コケが生えにくい素材とされています。ただし、どの外壁材であっても塗膜の防汚性が失われると付着する可能性は高まるため、定期的なメンテナンスが必要となります。

外壁材を選ぶ際には、デザイン性や価格だけでなく、コケの付きにくさや清掃のしやすさも考慮すべき重要なポイントです。

外壁のコケを放置してはいけない理由

外壁のコケは単なる見た目の問題にとどまらず、健康や建物そのものに深刻な影響を及ぼす可能性があります。

そこでここからは、コケを放置することによって生じる代表的なトラブルや、なぜ早期の対応が必要なのかをご紹介します。

健康被害が生じることもある

外壁に生えたコケ自体は植物性ですが、コケの周囲には湿気を好むカビや細菌、微細な胞子が共生していることが多く、それらが健康被害の原因となることがあります。アレルギー体質の方や小さな子ども、高齢者にとっては、空気中に舞う胞子を吸い込むことで、アレルギー症状を引き起こす恐れがあります。

窓のすぐ外にコケが繁殖している

場合、換気時に胞子が室内に侵入する可能性もあります。コケが原因で窓枠やサッシまわりの結露が悪化し、室内にカビが広がるケースもあるため、外壁のコケは見た目以上に健康に悪影響を与える存在として認識しましょう。

建物が劣化しやすくなる

外壁に付着したコケは、放置することで建物全体の劣化を早める要因となります。コケは水分を含みやすく、雨が降ったあとも長時間にわたって水気がある状態になります。この状態が続くと、塗膜の防水機能がさらに低下し、外壁材が水を吸い込むようになります。

結果として、ひび割れ・剥がれ・膨れといった塗装面の劣化や、外壁材の浮き・変形が生じやすくなり、建物内部にまで影響が及ぶ恐れがあります。最悪の場合は、ひび割れから下地材や構造材にまで水が浸透し、カビや腐食の原因になることもあります。コケを軽視して放置していると、大掛かりな修繕工事が必要になる可能性があるため、早めの対処が肝心です。

外壁に生えたコケの根本原因を解決させる再発防止策

せっかくコケを洗浄しても、数ヶ月で再発してしまう…。そんな悩みを繰り返さないためには、表面的な洗浄だけでなく、原因そのものにアプローチする再発防止の対策が欠かせません。

そこでここからは、外壁の美観と耐久性を長く保つためのコツを解説していきます。

建物周囲の樹木や植栽を定期的に剪定する

外壁へのコケの発生を防ぐには、周囲の環境を整えることが欠かせません。例えば、建物の近くにある樹木や植栽は、日当たりや風通しを妨げコケが生えやすい原因となります。加えて、枝葉から落ちる有機物や雨による跳ね返りの土などが外壁に付着すると、コケの栄養源となるので繁殖を助長します。

このような繁殖の可能性を軽減するには、樹木や植栽を定期的に剪定し、外壁との距離を保つことが重要です。常緑樹やつる植物は繁殖力が強いため、外壁に接触しないよう十分な間隔を確保する必要があります。庭木の景観を保ちつつ、外壁の衛生状態を維持するためにも、剪定は再発防止に効果的な対策です。

防汚性の高い外壁材や外壁塗料を使用する

コケの再発を防ぐうえで、外壁材や塗料の選び方も重要なポイントとなります。近年では、雨水で汚れを洗い流すセルフクリーニング機能付き塗料や、防藻・防カビ機能を備えた高性能塗料が多数登場しています。こうした塗料は、塗膜表面にコケの胞子や汚れが定着しにくくなるよう設計されており、長期間にわたって美観と清潔さを保つことが可能です。

また、光触媒コーティングなどが施された防汚性に優れた外壁材を採用すれば、そもそもコケが付きにくい構造となり、メンテナンスの負担も軽減されます。塗り替えや張り替えのタイミングで、こうした防汚性の高い素材を選ぶことで、根本的な再発防止につながります。

建物内部の湿気対策を行う

外壁にコケが発生する原因の一部は、外部環境だけでなく建物内部の湿気にもあります。断熱材や壁内に湿気がたまりやすい構造になっていると、外壁の内側からの湿気も影響しコケの繁殖を助長します。

これを防ぐためには、建物内部の通気性を見直すことが重要です。例えば、壁内の通気層を確保する、換気口を設ける、天井裏や床下の湿気を逃す設計にする、といった対策が効果的です。

また、既に内部結露が見られる場合には、断熱材の交換や防湿シートの追加施工など、根本的な修繕が必要なこともあります。

定期的なメンテナンスを実施する

外壁にコケが生えない状態を保つためには、日々の環境管理だけでなく、定期的な点検とメンテナンスの実施が欠かせません。例えば、1年に1回の高圧洗浄や10〜15年ごとの外壁塗装の塗り替えなど、計画的なメンテナンスを行うことで、塗膜の防水性・防汚性を維持できます。

また、劣化の初期サインであるチョーキングやひび割れを見逃さず、早期に対応することで、大きな補修が不要になることも多くあります。防藻・防カビ処理剤を定期的に塗布することも、再発防止には効果的です。

外壁は常に自然環境にさらされているため、こまめな点検と処置を怠らないことが、長く美観と機能を保つポイントといえます。

まとめ

外壁にコケが生える原因は、日当たりや風通しの悪さ、周辺環境、塗膜の劣化、さらには内部の湿気など、さまざまな要素が複雑に絡んでいます。放置すれば建物の美観を損なうだけでなく、健康被害や構造部分の劣化を招く可能性もあるため、早めの対策が重要です。

根本からコケの発生を防ぐには、樹木の剪定や防汚性の高い塗料の使用、湿気対策、そして定期的なメンテナンスの実施が欠かせません。今回ご紹介した原因と対策を参考に住まいの状態を見直し、コケのない清潔で長持ちする外壁を目指しましょう。

///// CTAセクション

外壁リフォーム専門店のエルカでは、外壁に付着したコケを除去することはもちろんのこと、根本的な解決方法をご提案しております。経験豊富なプロスタッフが丁寧に対応致しますので、外壁のコケでお困りの方は、お気軽にエルカまでご相談ください。

https://eruka.jp/eruka/index.html

外装のカテゴリ記事