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外壁の防水機能は必要?防水機能の役割とは

外壁の塗装には防水機能が必要とされていますが、本当に防水機能が必要なのか疑問に考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。防水機能がないと住宅に悪影響を及ぼしかねません。

今回は、外壁の防水機能についてご紹介いたします。

 

■外壁の防水機能の役割

まずは外壁の防水機能のさまざまな役割をご紹介いたします。

 

・住宅の傷みを防ぐ

日本の夏は高温多湿の環境になるため、外壁は湿気や雨風、紫外線などからダメージを受けてしまいます。そこで、外壁にコーティングを施すことでダメージが軽減され、住宅の傷みを防ぐことが可能です。

 

・浸水を防ぐ

防水機能を備えていると、住宅内の浸水リスクの軽減にもつながります。理由は、外壁材の表面をコーティングすることによって、建物を守る1番外側の膜(塗膜)が形成されるため、その膜が住宅内へ雨水が浸入するのを防いでくれるからです。

 

・住宅の寿命を延ばす

防水機能で雨水の影響を軽減させることにより、住宅の寿命が延びます。住宅に雨水が浸入すると、被害は雨漏りだけに留まりません。雨が降るたびに雨水が住宅内部へ浸入するようになり、木造の柱が湿気によって腐敗しはじめたり、湿気を含んだ木材をシロアリがむしばむことで建物の耐久性が低下したりします。雨水の浸入を防ぎ、住宅の寿命を延ばすことも防水機能の役割の一つです。

 

・外観を美しく保つ

外壁材が雨水や湿気を含むとカビなどが発生しやすくなるため、建物の外観を損なう可能性もあります。外壁の防水機能には雨水による塗装の剥がれなどを防ぐことで、住宅を長く美しい見た目に保つ役割もあります。

 

■防水機能のある塗料の種類と特徴

ここでは、防水機能のある塗料の種類とそれぞれの特徴をご紹介いたします。

 

・アクリル系

  • 扱いやすく安価
  • 耐久年数は5~6年程度とあまり高くない

昭和時代に建てられた建物によく使われていましたが、近年ではあまり使われていません。

 

・ウレタン系

  • 弾力性・耐久性・密着性に優れ、バランスがいい塗料
  • アクリル系と同様に安価
  • 耐久年数は8~10年程度
  • 紫外線への抵抗力は他の種類に比べるとやや劣る

安価ではありますが、耐用年数が短いため、現在は取り扱っている業者が減っています。

 

・シリコン系

  • 耐久年数は10~12年程度と耐久性が高い
  • 仕上がりの精度も高く、コストパフォーマンスがよい
  • 他の種類と比較すると弾性面では劣るため、ひび割れなどへは適さない

コストパフォーマンスに優れ、シリコン素材の調理器具などで親しみがあることもあり、防水機能のある塗料としてシリコンを選択する方もいます。

 

・フッ素系

  • 耐久年数は15~20年程度と耐久性が高い
  • 断熱性・耐寒性・耐水性にも優れている
  • 価格が高い
  • 窯業系のサイディングボードには不向き

価格は高いですが耐久年数が評価され、最近では一般住宅でも利用されるようになりました。

 

・遮熱(サーモアイウォール)

  • 耐用年数は12~15年程度と耐久性が高い
  • 太陽の熱を効率よく反射してくれる機能があり、次世代素材といわれている
  • 冷房費の節約やCO2削減への貢献にもなり、エコな住宅作りができる

特に、屋根の素材が熱を吸収しやすい金属屋根製の家屋や、太陽の熱を受けやすい2階・3階建て、天井が吹き抜け構造の住宅に重宝されています。

 

・ラジカル系

  • 耐用年数は12~15年と耐久性が高い
  • ハイテク塗料とされており、コストパフォーマンスもよく人気

ラジカル塗料は、塗膜の劣化原因となるラジカルを発生させないように工夫された塗料です。

汚れにくい機能を併せ持ったものや、遮熱性能もプラスされたものもあるため、ラジカル系を選ぶ場合は防水機能以外にどんな機能があるのかについても検討しましょう。

 

・無機系

  • 最も高価な塗料だが非常に高い効果を得られる
  • 耐用年数は18~20年

汚れにくさやカビ発生の抑制、剥離を抑制する効果など欲しい機能がしっかりとある分、価格も高価なので、メリット・デメリットをしっかりと確認してから選びましょう。

 

■防水機能がないとどうなる?

最後に、防水機能がないとどうなるのかをご説明します。

 

・非防水塗料と防水塗料の違い

非防水塗料は弾性が低く、経年劣化による剥がれが起きやすいといった特徴があります。住宅の外壁は雨水や湿気、紫外線などの影響を受けるため、非防水塗料が固まり、剥がれやひび割れを起こす可能性が高いでしょう。

一方、防水塗料は建物を守る塗膜が形成されます。そのため、外壁など雨風や湿気、紫外線などの影響を受ける環境にも適した塗料と言えます。

 

・防水性が低いとどうなる?

防水性が低いと住宅の外壁にヒビなどが発生するだけでなく、浸水によって住宅の寿命が短くなり、大がかりな修繕が必要になります。

また、建物の耐久性が低下することにより、地震などの災害時には甚大な被害が生じる可能性もあるため、注意が必要です。

 

■まとめ

外壁の防水機能には、雨水の浸入を防ぎ住宅の寿命を延ばすなど、さまざまな役割があります。防水塗料にもいくつか種類があるため、この記事を参考に特徴を比較し、ぜひ後悔しない塗料選びをしてください。

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