1都3県限定(東京、神奈川、埼玉、千葉)、外壁リフォーム、屋根の防水リフォーム、外構・内装リフォームはエルカまで

コラム

外装

外壁の重ね張りリフォームとはどんなもの?メリットやデメリットについて紹介

外壁の重ね張りリフォームは、現在の外壁に新しい外壁材を上張りする施工方法で、メリットの多い施工方法です。一方でデメリットも存在するため、施工の際には材質の選び方などに注意しましょう。今回は、外壁の重ね張りリフォームについて紹介します。

■外壁の重ね張りリフォームについて

・外壁の重ね張りリフォームとは?

外壁の重ね貼りリフォームは、古い外壁の上に新しい外壁を重ねて貼るという工法です。外壁を剥がさずに工事を行えるため、家の中で普通に生活をしたままで外壁リフォームを進めることができます。

 

・重ね張りに使用される材質

<金属系サイディング>

高い耐久性と軽さが魅力の金属系サイディングには、ガルバリウム鋼板やアルミニウム、ステンレスといった金属が使われています。重ね貼りをすると、重量が増えて耐震性が落ちるという心配がありますが、金属系サイディングは軽量であるため、その不安が少ないのもメリットの一つです。価格は使われる素材によってさまざまで、1m²あたり3,000〜10,000円前後と幅広く揃っています。

 

<窯業系サイディング>

セメントや繊維質を板状にして窯で焼き上げたのが、窯業系サイディングです。レンガやタイル、石目をイメージしたものなど、豊富なデザインの中から選べるため、近年人気があります。また、大量生産が可能であることから比較的価格が安く、1m²あたりの価格は4,000〜5,000円前後です。

 

<樹脂系サイディング>

塩化ビニル樹脂を使った樹脂系サイディングは、特に北米でよく使用されている外壁素材です。耐久性が高く凍害に強いため、日本でも寒い地域で積極的に使われています。しかし、その他の地域では取り扱いのない業者がほとんどです。

 

<木質系サイディング>

木材ならではの温かな雰囲気や、断熱性が魅力の外壁材です。木材に塗装をしたものや、細かい木材を圧縮して板状にしたものなどがあります。天然の木を使っているため、燃えたり腐ったりしやすい点には注意しましょう。1m²あたり6,000〜10,000円ほどで、他の外壁材に比べると高めの価格です。

 

■外壁の重ね張りリフォームのメリット

・工事期間と費用を抑えられる

重ね張りリフォームを行う際は、下地材の状況を確認するために部分的に外壁を剥がしますが、ほとんどの部分は外壁を解体したり撤去したりすることなく工事が行われます。そのため、工事期間や費用を抑えることが可能です。すべての外壁を外して新たに設置する「張り替えリフォーム」に比べて、短期間・ローコストでリフォームできるのは大きなメリットと言えるでしょう。

 

・断熱性や防音性が高くなる

元の外壁の上に新たな外壁を設置すると、家の周りには空気の層ができます。空気の層によって断熱性が高まると冷房や暖房の効率がアップするため、電気代の節約やエコにつながります。さらに、2枚の外壁によって遮音性や防音性が高まり、外の音が気にならなくなるほか、生活音が外に漏れる心配も少なくなります。

 

・デザインの自由度が高い

重ね張りリフォームをする際は、もともとの外壁とは違う雰囲気の色や質感の外壁にしたり、好みのサイディングを組み合わせたり、自由にデザインを楽しめます。まるで新築のような気分を味わえるのは、重ね張りリフォームの魅力と言えるでしょう。

 

■外壁の重ね張りリフォームのデメリット

・内部結露が発生する可能性がある

外壁を重ねると、元の外壁と新たな外壁の間に生じた湿気や、外壁の中と外で異なる温度の違いによって、内部結露が発生することがあります。そのため、重ね張りリフォームをする際は、空気の通り道になる胴縁という部材を施工しなければなりません。胴縁があることで、湿気を含んだ空気が壁の中から外に流れていき、内部結露を防ぐことができるのです。

 

・建物の全体の重量が増える

外壁が二重になるため、その分建物の総重量も重たくなります。そのため、気を付けなければならないのが、地震への対処です。一般的に重い建物は、地震が起きたときに揺れやすくなる傾向があります。重ね張りリフォームでは、できるだけ軽い外壁材を選びましょう。

 

・施工が難しい

重ね張りリフォームは、張り替えリフォームよりも施工が難しく、高い技術が必要です。経験や知識の浅い職人が施行した場合、結露などのトラブルが発生するリスクが高くなります。信頼できる業者に依頼し、安心してお任せできる職人に工事を担当してもらうようにしましょう。

 

■外壁の重ね張りリフォームの流れ

・ますは外壁材の状態を確認する

腐食やひび割れなどがないか、外壁の状態を確認します。外壁の劣化がひどい場合には、重ね張りができないこともあります。

 

・足場を設置する

業者による見積もりや契約が終了した後、工事に入るための足場の設置に入ります。家全体を囲う足場を設置するので、近隣の住人の方々へ一言ご挨拶をしておきましょう。

 

・土台水切りを設置する

土台水切りとは、壁を伝って流れる雨水から家の土台を守るために設置してあるものです。重ね張りリフォームは外壁が分厚くなるため、外壁の厚さに合わせたものと新たに付け替えます。

 

・胴縁を留め付けする

外壁を取り付ける際の下地部分である胴縁を留め付けます。胴縁があることでサイディングがしっかりと壁に留まり、内部結露を防ぐ役割も果たしてくれます。

 

・見切り材を取り付ける

外壁と窓サッシの境目の部分には、防水の目的で見切り材を取り付けます。

 

・サイディングを張り付ける

サイディングを胴縁に貼り付けましょう。金属サイディングや樹脂サイディングの場合は、外壁材のつなぎ目や外壁の角などに、役物(やくもの)という部品を使用します。

 

・コーキング処理を施す

窯業系サイディングを使用するリフォームでは、換気扇やエアコンの配管などを外壁に固定する際に、ゴム状のコーキングという部品をつなぎ目に使います。

 

■まとめ

重ね貼りリフォームは外壁全体に施す工事なので費用は高くなりますが、断熱性や防音性がよくなるなどメリットも大きいリフォームです。高い技術をもった業者や職人に依頼して、外壁を新しく生まれ変わらせましょう。

 

 

外装のカテゴリ記事